焼肉が食べたい

ただの日記です。技術的に学んだことも書こうと思っていますが、あくまで自分用メモです。 プロフィールはこちら。https://chie8842.github.io/aboutme/

Web+DB Press Vo.104の特集1を執筆しました!

Web+DB Press Vo.104の特集1を執筆しました。わたしにとっては人生初の執筆で、学ぶことも多かったので、せっかくだからブログに書いてみます。

gihyo.jp

構成

章構成は共著者で話して決めました。 1つの特集で初めてさんでもPythonのインストールから機械学習モデルをつくってアプリケーション化するところまでできる構成になっています。

タイトル:イマドキPython入門
第1章:Pythonはどんな言語?
広く使われる理由を歴史とともに掘り下げる……@puhitaku
第2章:開発環境を整えよう
はまらない導入手順と開発ツールの使い方……@puhitaku
第3章:文法を押さえよう
基本的な書き方とPython特有の機能……@chie8842,@rhoboro
第4章:科学技術計算と機械学習をやってみよう
NumPy,SciPy,pandas,scikit-learn……@chie8842
第5章:Webアプリケーションを作ろう
Bottleによるアワビの年齢推定アプリの開発……@rhoboro

わたしはこのうちの、3章(共著)と4章の2つを担当させていただきました。 1つの特集でこれだけの内容を盛り込めたのは結構頑張ったのではないかと思います!

執筆経緯と執筆手順

きっかけは、PyCon JPの登壇でした。登壇資料を見た執筆関連者を通じて、一緒に取材を受けた共著の @puhitaku さんから声をかけていただきました。

執筆はすべて、Issue管理や校正含め、作業はほとんどGitHub上でを用いて行いました。markdownで記述でき、執筆ルールも編集側でわかりやすくまとめてくださっていたので、 作業はとてもやりやすかったです。 編集者さんといえばアナログなイメージを持っていたので、担当してくださった@inaoさんが、エンジニアでないのにGitHubを使いこなしていてびっくりしました。

執筆手順は以下でした。

  1. アウトラインを決める
  2. 章ごとにブランチを切ってそれぞれ執筆
  3. 相互レビュー
  4. 編集者の方と一緒に校正
  5. 外部レビュワーによるレビュー

(3~5は何回か繰り返した)

最後の方になると、PDFの見本が出来上がってきて、DropBox上でレビューを行いました。初めてDropBoxのPDF書き込み機能を使いましたが、大人数のレビューもやりやすかったです。 また、個人的に校正ツールとして、RedPenを使いました。

ためになったこと

Pythonについてより深く学ぶことができた

記事を執筆するにあたり、各ライブラリの公式ドキュメントやソースコードを改めて読み返しました。最新の機能や内部的挙動など、わかったつもりだったけれど執筆を通して改めて気づいた点も多々ありました。

また、共著の二人はそれぞれ少しずつ違ったバックグラウンドを持っていたので、相互レビューを通して学んだ点も多くありました。

共著の大変さを知った

執筆前は、共著だと単純に書く量が減るからその分楽だと思っていましたが、全然そうじゃなかったです。笑 執筆速度や、どの時点でどのような品質を目指すか、というところの目安が人によって違います。書き方のクセも違います。なので、各々が少しずつ人に合わせて書く必要がありました。

また、活動場所や活動時間が違いました。私は個人活動としてやっていたから、基本平日は夜遅くしか対応できなかったですが、平日の昼に書くメンバもいました。また、全員別の会社の所属なので、例えば相互レビューをしているときに、気軽に「ここどういう意味?」とか聞くようなことができないという難しさがありました。

こうしたことから、相互レビューは大変で、時間も神経も執筆の何十倍も使いました。

進捗に関して@inaoさんが適切なタイミングでプッシュしてくれましたし、共著の二人とも非常に文章力技術力ともに高かったので、本当に助けられました。

外部レビュワーという存在

今回外部レビュワーとして、@takanoryさんと@terapyonさん、@yutailang0119 さんがレビューに加わっていただき、相互レビューで気づかないいろんな観点での指摘をもらうことができました。 執筆にあたり、「外部レビュワーにレビューしてもらう」ということを知らなかったので、実は様々な技術書がこうした方々に支えられているんだと知りました。

うれしかったこと

Amazonの著者に自分の名前が!

なんだか大物になった気持ちになりました。笑

WEB+DB PRESS Vol.104

WEB+DB PRESS Vol.104

  • 作者: 末田卓巳,林田千瑛,陶山嶺,八谷賢,辰己佳祐,竹澤俊季,服部智,藤岡裕吾,牧大輔,西郡卓矢,松木雅幸,穴井宏幸,新日出海,桑原仁雄,小田知央,ひげぽん,池田拓司,はまちや2,竹原,大場光一郎,大場寧子,松館大輝,日高尚美,Vu Xuan Dung,WEB+DB PRESS編集部
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自分の落書きがすごくかわいいイラストになった

イラストのデザインとか、キャッチコピーも自分たちで考えたのですが、 イラストは私の落書きをコンセプトとして採用してもらい、落書きから想像できないほどすごくかわいいイラストに変身していて、感動しました。

おわりに

執筆したWeb+DB Vol.104は私のもとにも献本いただけたので、他の章も読んでみましたが、他にも興味深い内容が多かったです。特集2のiPhoneアプリ開発など、ちょうどモバイルアプリも勉強したかったので、楽しく読めました。 まだ買っていない皆様、ぜひ買って読んでください!